青い色、青い作品

turu

2014年02月03日 17:20

前回のブログの青い作品紹介後、なぜか高学年の子どもたち中心に青い色の作品が続いています

私の「青」の気分がどこか伝わってしまってるのでしょうか。

相手があるだけに、アトリエでは常に自分の体調や気分を意識させられます。

もちろんそれは仕事上の自己管理やコントロールの問題としてですが、そうではなくここ最近のように、なんとなく無意識の気分がその場を作り、作品にも影響を与えているのかなと思うことがあります。


仲間のやっているアトリエやいろいろなイベントなどを訪ねると、ビックリするくらい子どもたちの「画風」「作風」というのを感じることがあります。
何をどう提供するのかという条件や、主宰する側の意識や持ち味のようなものが影響し、作品の色や形に現れてくるのですね。

表現活動にはそんなまざまな条件があるわけですが、では私のアトリエはどうなのかな、とちょっと考えてみました。

まずプラスのところとしては いろいろな画材や素材や表現に対応し自由な表現を大切にしているところでしょうか。
とにかく、何を描いても作ってもいいよ、という姿勢。
(たまに親御さんにないしょの「秘密にしてね、親に見せないで」という作品もありますが、それだって成長過程には大事な自立の一歩)

マイナスがあるとすればダイナミズムやエネルギッシュな表現にやや欠けるかなあ・・・。
まず私自身が絵を描くときに、ものすごく強い個性の持ち主ではありません。まあ、どちらかというと大人しいほう・・・。

それに加えて、毎回自宅リビングを養生してのアトリエなので、あんまり大胆な色水遊びや大きな段ボールハウスなどの作品はたいへんです。
始まってしまえば仕方がないけど、片づけなど後のことを考えるとつい引いてしまう・・・。(人間が小さい!)

それに、階下の一階は夫が営む東洋医学の治療院。
多少騒いでも足音や声はそれほど響かない丈夫なコンクリートづくりですが、くぎや金槌を使う木工作などは、硬~い音カンカ~ンと響いてしまうので、さすがにこれは無理。
この音に関しては、コンクリートって本当に石の塊だと思いました。
音が硬い!
しかも夏は焼け石のごとし、で暑い。

同じ三鷹市内のあるアトリエにお邪魔したとき、専用の創作室の外にデッキがつくってあって、そこで子どもたちが金槌片手になにやら作っていました。
うらやましいなあと思ったものです。

ないものを数えても仕方がないので、とにかく、あるもの総動員してやって、それで最大限楽しむしかない。
お互いの見えない何かを感じながら、その中で何かが開放されたり熟成したり。
時には青の気分が浮遊したり

五感を使って自分で確かめ、考え、表現したことだけが、本当の意味で経験になって自分を育てることができるのです。
これは何も子どもに限らず大人の私たちもそうではないでしょうか。
色彩というツールはきっとそのことに役立ちます。

とにかく子どもたちのエネルギーはスゴイので、自身の体調管理だけは気をつけねばと思ってます。



その後の青い作品紹介します。

6年生女子、キャンバスにアクリル絵の具。この広さ、青さ。遠くを見つめることは、しばしば深く何かを感じることにつながります。



こちらも6年生女子。写真を見て風景を描きました。素直なタッチです。




一年生男子くん。野球ボール大の粘土のオブジェ。なんとなくこうなったみたいな無邪気な感じがいい。




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