色彩は「もう一つの心の言葉」です。 色は私たちの感情や記憶と深くむすびつきながら日々を豊かに彩り、心身に様々な作用を及ぼしています。色を使った表現を通して心を元気にしたり自分らしさを育てたりするアートセラピーを社会に活かしていきたいと思っています。

2017年03月19日

画材もテーマも自由。「大人のアトリエ」開いてます!

春の気配を感じる陽ざしになりました。道のそこここに春の野の花が咲き始めています。

昨年2月から始めた、三鷹市中原の『元気ひろばおれんじ』での「大人のアトリエ」も3名の方の参加を得て、なんとか続けていけそうな見通しがたってきました。

もともと2、3人と参加者も少なく、いろんな事情もあり、一時は続けることが難しいかなとも思いました。
杏林大学病院のちかくで、畑も点在する静かな住宅地です。最寄りの駅からはやや遠い印象、華やかな場所ではないけれど、元気なシニアの方対象に、好きな画材やテーマで自由に創作を楽しめたら、という思いで始めました。

もちろん会場を主催する㈱AZUMAさんが声をかけてくださったこと、インフォメーションでも協力くださったのことが、一歩踏み出すきっかけでした。

でもじっとしていないで自分でも広報しなければと、今年になってから2800部のカラーチラシをつくり、『元気ひろばおれんじ』のイベントカレンダーと一緒にポスティングしてもらいました。また調布を中心に発行している地域誌「武蔵野くろすとーく」にも紹介記事を載せていただくことができました。
それらを見たという方から問合せがあり、ようやく3名のメンバーで再スタートすることができました。やっぱり自分で動いて思いを伝えていくことの大事さをあらためて感じています。

子どものアトリエ同様、水彩でもパステルでも「これがやりたい」「やってみたかった」をお手伝いしていきたいと思います。
描くことはいきること、創ることはそだつこと。いくつになっても始められるのではないでしょうか。
楽しく気持ちのいい時間にしていけたらと思っています。興味のあるかたはぜひ一度のぞいてみてください。




アトリエコスモス主催「大人のアトリエ」
毎月第3金曜日(変更あり) 13:00~14:30

場所:『元気ひろばおれんじ』 三鷹市中原3-1-65 0422-76-5940



芽吹き、花咲く春は嬉しいけれど、なんとなく気忙しい感じのする年度末です。
終わらせねばならないこと、始まりに備えなければならないことが同時にやってきます。
アトリエでもようやく今年度の子どもたちの作品写真をアルバムに整理し、保護者の皆さんにお渡しする準備ができました。
2、3月は問合せや見学もいくつかあります。よい春休み、よい4月が迎えられることを願っています。



  


  • 2017年02月25日

    写し絵のいいところ

    子どもたちはイラストやアニメのキャラクターをはじめ、動物や乗り物などいろんなものを写し絵にして描くのが大好きです。

    幼児から子どもに成長して行く一年生くらいからでしょうか、乗り物などの形や構造に興味を持ち始め、実物のようなきちんとした形を求め始めます。
    動物や植物の場合もそれは同じで、かわいいネコちゃんウサちゃんではなく、耳は足は尻っぽはどうなっているの?という興味が育ってきます。

    そういう時って、形そのものに興味があるせいか、線画だけでなぜか色を塗ってくれないことが多いです。
    「色も塗ろうよ」とお願いしても「ヤダっ!」でおしまい。
    線で形を明確にする論理的で左脳的な仕事には、情緒や感情の表現である色彩はむしろ邪魔なのかもしれません。




    でもこれも、アニメや映画のキャラクターの写し絵となると、形プラス色もしっかり意識して描いてくれます。
    物語のなかを生きるキャラクターたちには、強い個性や魅力的な表情、それに役割など、感動を誘い自己を投影して心を寄せたくなる要素がたくさんあります。だから形だけでなく色も必要なのですね。






    そんな子どもたちが使う便利な道具がトレーサーです。
    昔はライトテーブルとか呼んでた、上面がすりガラスになった木の平たい箱に蛍光灯が入ったようなもので、手作りしたりもしてました。

    今はそんなレトロなライトテーブルは見かけなくなり(売ってない)、LEDライトの入った薄いスマートな形で、値段も高価になりました。
    スイッチをいれるとライトが光るので、上に素材の絵と紙をかさねて透かして写していきます。


    この写し取るという作業はなぜかすごく集中してしまうようで、どんなおしゃべりな子も静かになります。
    「あれ、なんか静かになったなあ」と思うと「ああ、○○ちゃんトレーサー使ってるのね」という具合です。

    大人の感覚からすると写すのはどっこかラクをしている、絵はちゃんと見て描くのが大事という人もいるでしょう。
    アトリエの親御さんからも、写し絵ばかりしていて絵をお休みしているのでは、と心配されることもあります。

    でも黙って写し絵をしている時の子どもたちは、集中力もさることながら、形に対する興味や知的好奇心がものすごく伸びているのだと思います。
    きちんと形を写すことで、自分の思い込みや描き方のくせが一度きれいにリセットされるだけでなく、形に対する苦手意識がなくなるせいか、その後の、自由表現や観察画も格段に上達していきます。

    だからもし、子どもが何かに興味をもって写しだしたら、マンガばっかり、同じのばっかりでも、どんどんさせて上げてほしいと思います。
    子どもたちのやわらかな脳は刺激をうけて楽しくて、どんどん力をつけているのですから。

    大人の人も何か描いてみたいなと思ったら、まずは写し絵からというのもいいですよ。
    好きな画家や写真などを写しとって色を塗ってみてください。
    案外心のバリアとれて、楽しくなること請け合いです。  


  • 2017年02月02日

    初めてのジブリ美術館


    早くも暦は2月になってしまいました。先月末は、「調布市文化会館たづくり」や「三鷹市芸術文化センター」に出かけ、この時期開かれている小学校図画工作展を見てきました。

    アトリエからも何人か選ばれているので、子どもたちからも「センセイ、見て来てね!」と言われていました。

    時間をかけてていねいに作られた作品はどれも見ごたえがありました。ただ、材料やプロセスも同じせいか、どの学校も同じような感じの印象になってしまうのは否めません。でもデザイン的なテーマや墨をつかった作品など、いろんなヒントが得られて楽しかったです。


    そしてもうひとつ、「三鷹の森ジブリ美術館」に初めて行きました。長く三鷹に住んでるのに、近いからいつでも行けると思っていたら、ようやく今頃になってしまいました。

    チケットは三鷹駅前の観光協会で。三鷹市民枠があるので、その日に当日分のチケットをゲット。
    以前はこの市民枠で遠方から来る親族や友人のチケットを買ってあげたりしていました。でも、最近は購入者以外の人が使うことや、転売などの行為を規制するため、チケットのすべてに購入者の名前が印字されるようになりました。買った本人が、ちゃんと行ってね!ってことなのですね。あんまり考えないで買ってたなあ。

    でもまあ、とにかくチケットを手にうきうきとジブリへ。門のところに係の人が二人立っており、チケット提示を求められました。それから「お名前をお聞かせください」とチケットと名前の一致を確認。無線のインカムで「三鷹市民枠のお客様ご案内です」とつぶやいて、それでやっと建物入り口まで案内してくれました。

    おとぎの国のような館内は、そこにいるだけで楽しく興味深い展示がたくさんありました。中国人の団体さんや、小学生、幼稚園の子どもたちもいっぱいいてすごくにぎやか。(ちょっとやかましい)

    それでもゆっくり見て、出口ちかくまで来るころには、私の心は不思議ななつかしさと、むしろ地味な味わいに包まれていました。
    子どもたちが喜びそうなアニメ上映や動く展示もあったけど、やっぱり制作過程を再現した部屋やコーナーからは、気が遠くなるような時間の積み重ねが伝わってきます。ストーリー・ボードというおびただしい数のスケッチや、ストーリーにそったラフには圧倒されます。写真や資料の数々や、短くなって持てなくなった鉛筆の山、1000色以上のセル画用の絵の具の瓶、どれもこれもアニメーションをつくる膨大な手仕事を物語っていました。
    そして美しい背景画。美術と呼ばれている背景の絵は、A4やB4くらいの大きさに、ものすごく壮大な山々や美しい風景が描かれており、意外と小さいことに驚きました。そして「削用」や「彩色筆」といった日本画で使うような和筆がずらりと並んでいます。「ああ、こうやってあの美しい背景が描かれたのか」とただただ長~い道のりに感動し、色の美しさにひたるような気持ちになりました。

    もちろん今はコンピュータグラフィックが主流なので、セル画もその絵具も使うことはありません。ほんとうに他の世界同様アニメも進化し続けているのだと思いました。

    あんまり人がいっぱいいたので、ショップに寄るのを忘れて出てしまいました(残念!)。次に行く時はショップもゆっくり見たいと思います。



      


  • Posted by turu at 11:58Comments(2)出かけました

    2017年01月09日

    情報社会、私ついていけるかな?


    今年もアトリエ元気に始まりました。
    冬休みはアトリエもお休みなので、始まるのを楽しみにしていたという声をきくと、嬉しくなります。
    今年もよろしくお願いします。

    アトリエのことではないのですが、年明け早々にちょっとしたトラブルに見舞われました。
    先日突然MACのメールがつかえなくなったのです

    「ああ、新しいサービスに切り替えるよう言ってきてたなあ、苦手意識から何年もそのままにしていたっけ」と落ち込みつつ、あれこれネットで調べるもラチがあかず、サポートセンターに電話しました。

    今使っているMACは2008年購入、2011年には修理の必要もありその時の最新バージョンにアップしています。だから、古いけどまだまだ5年くらいと思っていました。けれど、一般の家電ならまだしも、コンピュータの5年前の機種は消えたも同然、サポート対象の領域にも入ってませんでした。

    「本来は別の窓口をご紹介するのですが・・・、まあ、やってみましょう」とサポーターの方。
    それからマックを立ち上げ、画面を見ながら、最初は固定電話の子機で30分。充電が切れそうになって携帯にかえてから更に約1時間。サポートセンターの方が実に実に辛抱強くあれこれと出来る限りのことを指示、なんとか解決しようと、懸命にリードしてくれました。
    1時間半もですよ!

    何がネックってとにかくソフトも古いので、必要なWEBサイトも相手と同じようには見えておらず、解決するためのソフトがダウンロードできなかったり、指示された選択ポイントが無かったり。
    今使ってるウインドウズのほうが新しいのでそちらで「画面共有」という設定をし、サポーターの手元で私の画面を見ながら教えてくれたり(すごい、そんなことも出来るのね!)、まあいろいろ初めてのことに戸惑ったり感心したり、そしてなんとかアドレスにかかるロックをはずせそうというところまでいっても、私の生年月日がうまく入らなかったり画像認証がなんどもはねられたり・・・で、で、そこまでして・・・・結局、あきらめました。

    サポートしてくれた人も悔しそうに、電話の向こうで唸っていて、なんとか解決しようというその知識とサポーター魂には本当に頭のさがる思いでした。サクサク操作できない中高年と古いMACにつきあうこと1時間半、現在の最新バージョンでないことの壁の数々。

    ネット社会の中で、これからも新しいものはすぐに古くなり、情報もなにも有効な期間はどんどん短くなっていくでしょう。
    そんな時代を私たちは生きていけるのだろうか、不安にかられました。

    一方で、どんなに人口知能が発達しても、こうやってわかんないことはやっぱり人に教えてもらわねばなりません。
    あらゆる年齢のあらゆる立場の人がコンピュータをつかい、トラブルにあうとき、聞いてほしいし説明してほしい。それはどうなっていくのでしょう。

    今回は、これまでのMACのアドレスを使うことをスッパリ諦め、無料のネットメールのアドレスを取って、アカウントを作り直しました。なんだかんだでほぼ一日を費やし疲れました。(諦めたことは気分も変わって良かったです)

    でも困難なことが新年の早くにやってきて早く去ったというのは良いことかも。

    情報が溢れる中、超アナログで、手間ひまかかる自由創作のアトリエの子どもたちを見ていると、ほんとに身体の内側から力が湧いてくる感じがします。自分感覚、自分情報を溜めているように見えます。自分の中の事実だけを積み重ねていく体験は、やがて個としての全体像につながり生きるエネルギーになると信じています。

    今年も子どもたちの作品がとても楽しみです。



    色水遊びをいっぱいした後、描いた作品。一年生の女の子。開放感が味わえたのか明るいです。
      


  • 2016年12月15日

    発散と浄化、作品つくって気分もスッキリ!

    いよいよ師走も半ばを過ぎました。あせってもしかたないのですが、気分だけは忙しいです。

    アトリエの子どもたちもいろんな気分でやってきます。
    先日も来た早々、どうもイライラしてるなあという女の子がいました。
    3年生で、自我も強くなり親や先生のいうことにも反発したり、友達関係でも悩んだりし始める時期です。
    なんでもかんでも「ヤダ、めんどくさい!」というのも3、4年生の特権みたいな感じ。

    その子も工作をしながら、「んんんーーーー」「ぎぃーーーー」「やだもおーーー」と音なのか言葉なのかはっきりしない語を苦しそうに発っしながら、そうとう気分は荒れている様子で、絵具や道具の使い方も乱暴で危ないくらいでした。

    心配なので、しばらく側について手伝ったり話をきいたりしていたら、「先生もともだちも、すっごくイライラする・・・」というようなことを話してくれながら制作。そのうち、だんだん落ち着いてきて「後何分ある?」と私に質問し、後は集中モードに入ってくれました。

    私も「よかった」と少しほっとしつつそのまま側にいました。
    すると黙ってた彼女が「ねえねえおばあちゃん」と私に話しかけたのです。

    「えっ?今なんて?おばあちゃん?」
    確かに、年齢からいったらみんなのおばあちゃんでもちっともおかしくない。
    でもちょっとショックです、やっぱり。
    そう呼ばれた瞬間絶句、おばあちゃんでもいいじゃない、という声とまだそう呼ばれたくないと言う声が、心の奥底であまりにも正直に葛藤してました。

    「あ、ごめん、先生だった。おばあちゃんと勘違いした。私のおばあちゃんやさしいんだよ」と彼女。

    そっか、私は一瞬あなたのおばあちゃんだったのね。おもわずホントのおばあちゃんを思い浮かべて言ってくれてたんだ。
    やさしい、と言う言葉に救われて、「きっとホントに大好きなおばあちゃんなんだろうな、だったら、ま、いいか」ととりあえず納得。

    どんなに抵抗しても一歩一歩歳をとっていくのは当たり前。
    老化は病気じゃないのだし、いろいろ鈍くなったり、忘れっぽくなったりするのもあたりまえ。
    子どもの正直な発言にいちいち抵抗するなんて愚かだな、とちょっと思いました。


    出来あがった彼女の作品のタイトルは「何かとても気持ちのいい場所」だそうです。
    作品つくって気分も落ち着いたようです。発散と浄化、アートの持つセルフセラピー効果を感じます


    こちらはそれより先につくられた1年生の作品です。タイトルは「天国」。
    みんな他の子の作品に影響されながら自分の世界を作っていきます。


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    昨日は株式会社AZUMAさんの「元気ひろばおれんじ」のクリスマスイベントに参加しました。折り紙でリースをつくるコーナーを担当。(他には、メッセージカード作り、羊毛フェルトのだるまさん、ペーパークイリングなどがありました。)


    普段この場所を利用しているお年寄りや、子育て中のママたちが参加してくれました。何種類かのリースの見本を作っていったのですが、みなさん一番難しい作り方にチャレンジ!
    「やっぱり、見ちゃったらこれが一番素敵だし」「でもむずかしいねえ」「見るとやるとじゃ大違い」「なんで、私できないんだろ」とみなさん嘆きつつも懸命に折ってくださいました。いくつになっても前向きなこの精神!、見習いたいです。








    苦労の末できあがった作品を持って、皆さん笑顔でした。「明日、デイケアにいくときこれ持ってって見せるんだ」という方も。
    どんな作品も、作って楽しい、見せて楽しいが一番です。