色彩は「もう一つの心の言葉」です。 色は私たちの感情や記憶と深くむすびつきながら日々を豊かに彩り、心身に様々な作用を及ぼしています。色を使った表現を通して心を元気にしたり自分らしさを育てたりするアートセラピーを社会に活かしていきたいと思っています。

たまにはちゃんと「絵画教室」

おいしそうな柿をいただいたので、6年生の女の子二人に「描いてみない?」と誘いかけて、観察・スケッチ・彩色の一日。

普段はまったく自由なので、絵画指導的なことはあまりしないのですが、ときには静かに対象に向かい合うというのもいいものです。
6年生の二人も「疲れたーーー!」といいながらも、かなり集中してじーーーっと柿を見て描いたので、できばえにも満足そうでした。

私が驚いたのは「こんなふうに見て描くの、初めて。おもしろかった」という感想です。

今の小学校では、自画像を描くというテーマはありますが、他には対象をじっと観察して描くというのはしないそうです。
(一年生の最初に消防署にいって消防自動車を描くというのは、いまでもやってるかも)

私たちのころは(大昔ですが・・・)校庭の木を描いたり、校舎の中のいろんな場所を描いたり、友達をスケッチしたりしましたが、今の学校ではそもそも教室から出るということが先生にとっても児童にとっても大変なのかもしれません。

いずれにしても、この柿がどんなふうに実を付けて甘くおいしくなったのか考えながら描くのはいい時間だったと思います。
また機会をつくって高学年の子たちと一緒に観察画に取り組んでみたいなと思いました。






こちらは他の日に描いてもらった作品。4才女の子。柿はみんなで食べるからたくさんないとダメなんだって。小鳥もかわいい。




6歳女の子。大きな柿とたのしそうなワンちゃん。




大人の男性の方の作品。こんなふうに文字にしてくださると嬉しくなります。心からのアート、生きるためのアートを大事にしていきたいです。