色彩は「もう一つの心の言葉」です。 色は私たちの感情や記憶と深くむすびつきながら日々を豊かに彩り、心身に様々な作用を及ぼしています。色を使った表現を通して心を元気にしたり自分らしさを育てたりするアートセラピーを社会に活かしていきたいと思っています。

こだわりの作品たち・・・その2

こだわる”という言葉の意味は、「いつまでも、小さなことにこだわっていてはだめだ」とか「こだわりが強く融通がきかない」などもともとはマイナスの意味合いで使われてきました。

でも最近は「こだわりの旅プラン」「産地にこだわった新メニュー」などむしろプラスに使われることが増えてきました。
辞書にも両方の意味が載っています。何かを大事にしたり追い求めたりという感じが伝わってきます。

「こだわる」というのはなかなか興味深い言葉だと思います。
たとえば、「こだわる」というもともとの意味から、小さなことをいつまでも気にして心が動かない様子を想像してみましょう。

心の中にブロックになるものがあって、なかなか一歩が踏み出せない。考えることを辞めたいのに気持ちがぐるぐる回ってばかりで、そこから離れられない。
不満感に心があわだち、自信も失いそう。
前にも後ろにもいけないようなとても複雑な気持ちを感じます。
それに、いったい全体何にこだわっているのか、その対象はそれこそ人の数だけ千差万別です。

状況も対象もすごぉ~く広くて、それだけ個別で複雑な人の心を感じます。
「こだわり」という言葉は意外と深くて豊かなのではないでしょうか。

そんな豊かさも秘めた言葉だから“プラス”に転じる可能性を持っていたのかもしれません。

「こだわる」
マイナス気分のとき、辛いときはとことん向き合いましょう。
プラスの気分のときは遠慮なく進んでいきましょう。

何かをとことん追究し、心ひかれるものに100パーセント没頭できるのは幸せです。
特にアトリエではこのプラスの「こだわり」は大事な要素です。
子どもたちは「こだわり」の天才!です。

性別も年齢もいろんなボーダーを超えて一人ひとりが自分の「好き」や「大事」を追求できれば、いろんな差異も認め合って、もう少し生きやすい社会になるのではと思います。

                  yotsubayotsuba


2年生の男子くん、「ロケット」や「小惑星探査機はやぶさ」が大好き!たくさんの作品を作っています。





こちらも2年生。大事にしているくまちゃんに、ベッドや椅子を作っています。こんどはシャツを縫う予定。男の子です。




2年生女子。ボードゲームが好き。いろんな箱とビー玉があればどんどんつくっちゃいます。



年長さん男子。「タカラヅカ」にはまっています。舞台のフィナーレのときの羽飾りを作って大満足。卒園制作になんと「タカラヅカ年表」まで作ったそうです。