色彩は「もう一つの心の言葉」です。 色は私たちの感情や記憶と深くむすびつきながら日々を豊かに彩り、心身に様々な作用を及ぼしています。色を使った表現を通して心を元気にしたり自分らしさを育てたりするアートセラピーを社会に活かしていきたいと思っています。

こだわりの作品たち・・・その1「大相撲の世界」

さてもうすぐ春休み。寒暖の差はありますが、少しづつ暖かくなっているのが嬉しいです。

2月は体調不良や、今勉強中の講座の課題制作などで予想外に多くの時間を取られ、なかなかブログの更新がかないませんでした。

年度替わりの今月、この一年の写真の整理を始めています。
アトリエの子どもたちの作品写真はそれぞれの親御さんに渡すため、毎年プリントアウトします。

アトリエをはじめ高齢者施設や自身の勉強のためのもの、イベント、友人との交流などを含めると写真は800枚以上。(もっとあるかも)
なぜ、夏ごろにでも一度整理しておかなかったのかと後悔しきりです。

とにかくこの一年、10周年を迎えたアトリエの方向性というのを、自分なりに模索してきました。
なんといっても ひとりひとりの個性やペースを大事にすること、心からの表現を手伝うこと、それだけを再確認しながらやってきました。

そして、子どもたちの膨大な作品写真をながめていると、あらためてこの一年の特色や傾向に気づきます。

それは一人ひとりがテーマをもっていること、つまり自分の好きなことに「こだわり」をもって取りくんだのではないかなということです。
これまで以上に、自分の好きなテーマを追求して、数多くつくる子が多かったのです。

どの子も、こんなに早くから自分の好きなテーマを発見しているのか、ということにあらためて驚き、ひとりひとりが本当にユニークで豊かな感性を自ずから育てていることは感動的です。

都内で複数展開している他のアトリエのカラフルな作品や、さまざまな工作イベントを見ると、つい自分はこれでいいのかな、と気持ちがゆらいでしまうこともあるのですが、アトリエコスモスに出来ること、目指すことを大事にできた一年だったのかなと思います。

みんなすごく成長しています。

通ってくれた子どもたちと、送り迎えしてくださったり、声をかけて送りだしてくれた保護者の皆さんには本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

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昨年秋から今年2月まで、ずっと大相撲のテーマで作り続けた男の子、6歳の作品の一部を紹介します。今年1年生になり、お父さんのお仕事の都合で家族で中国に行きます。さびしいけど、また帰ってきたら顔をみせてほしいです。



毎回大相撲の本を持って来ました。


全部で12ページになる絵本もみんな関取です。


手足がうまく着かないのでつまようじをたくさん使って止めています。


「わーー、優勝カップだね」と言ったら「ちがうよ、賜杯っていうの」と直されました。

これは優勝旗です。


左の力士「しみずがわ」は大正時代のお相撲さんだとか。いろんなことを知ってるんだね。

もう大相撲は作りきったそうです。
次のテーマは世界の地図。ライトテーブルをつかって写すのに一生懸命です。