色彩は「もう一つの心の言葉」です。 色は私たちの感情や記憶と深くむすびつきながら日々を豊かに彩り、心身に様々な作用を及ぼしています。色を使った表現を通して心を元気にしたり自分らしさを育てたりするアートセラピーを社会に活かしていきたいと思っています。

カラフルでいいな、ランドセル

陽ざしが温かいなあと思って外にでると、風は思いのほか冷たくて・・・。
まだまだ寒い冬の日が続いています。

一方で急激に陽の角度が高くなっていく2月は、冷たさの中にも太陽の光の強さを感じる季節です。

1月の弱い陽ざしに比べると、木々の枝にも小さなつぼみが並び光溢れる2月は景色の色合いも増す気がします。
春が待ち遠しいです。


先日、ランドセル売り場の前を通ったとき、その色の多さに思わず足をとめてしまいました。
ここ2、3年でしょうか。ランドセルがずいぶんカラフルになってきました。



私たちの時代も、その子どもたちの時代も、ランドセルと言えば女の子は、男の子はと決まっていました。
そして特に疑問を感じることもなく「そんなものだ」と思っていたように思います。
服や靴の色とは違って、ランドセルやお道具箱といった学校使用のものは、そもそも選択できる色に入っていませんでした。

男だ女だと言う前に、「私」が私の人生の主人公なのだと思っていても、まるで記号のように意味付けされた色や社会的慣習からなかなか自由になれませんでした。
ランドセルの多様なの色が逆にそのことを教えてくれます。

色数が多いというのはそれだけ自由の幅もひろがるということ。
これからの子どもたちが学校という社会に入っていくとき、多少でもランドセルの色を選べるのはとてもいいことだと思います。
毎日使うものなのだから、せめて気持ちに合う色にできたら、それだけでも心は軽くなるでしょう。

「早く買わないと好きな色がなくなっちゃうよ」というのはキャラメル色のランドセルを持っている2年生の女の子。
「私はローズ色」というのは3年生。
「俺らのときは普通にとかしかなかったような・・・」というのは5年生の男子。
アトリエでのそんな会話を聞いていると、ランドセルの多色化は、やっぱりここ最近の傾向のようです。

それにしても黄色系が無いのはなぜでしょう。
幼稚園や保育園のバッグやリュックによく使われているからかな。
全体におちついた淡いトーンが多いのも、子どものニーズと言うよりは大人の志向を感じます。

これから先、ランドセルの色やデザインの幅は今以上に広がっていくでしょうか。
さまざまな多様性を認め向き合っていくことが大切になっていく社会で、色の選択肢もどんどんひろがっていってほしいと思います。