色彩は「もう一つの心の言葉」です。 色は私たちの感情や記憶と深くむすびつきながら日々を豊かに彩り、心身に様々な作用を及ぼしています。色を使った表現を通して心を元気にしたり自分らしさを育てたりするアートセラピーを社会に活かしていきたいと思っています。

男の子、成長していくんだね

「良いお年を」という言葉をかわす時期になりました。
もう12月の半ばをすぎ、今年も時間の早さを感じています。
その感覚は、年を経るほどに毎年毎年切実になっていくのはどうしてでしょう?。

もしかしたら時間というのは本当に年々密かに短くなっており、秒や分は微妙に短縮されてるのではと思うほどです。

大人はそんな気持になるけれど、アトリエでの制作や会話は変わらず繰り返され、そのことがほっとさせてくれます。

女の子ばかりだったアトリエも今や男女半々。
最近は男の子たちの会話にも笑ったりハッとさせられたりすることが増えました。

アトリエにも4年生の男の子が何人かいます。
4、5年生になると家ではあまりしゃべらなくなっていくのではないかと思いますが、
アトリエでは、手を動かしながらのおしゃべりに、そんな男の子たちの素直な悩みや思いが聞こえてきます。

「おとなになったら大変かな」
「俺は子どものほうがいいな」
「子どももたいへんだから早く大人になりたい」
「○○は△□のこと好きってしってた?」
「オレ、3人から告られた。すごいでしょ」
「中学受験する?しない?」


身体の変化や異性への関心、大人への懐疑やあこがれ、学校や勉強での不安やストレス。

聞くともなく聞いているのですが、とても素直にいろんなことに向き合っているのだなあと感心します。
それに言いにくいことも、男子だけだとふざけたりしながらわざわざ声に出すことでうまく気持ちに取り込めるのところがあるのかもしれません。

ここには書けないような「アンパンマン」の替え歌まで教えてもらいました。
なるほど、そうやって男の子は思春期をむかえ、反抗したり無口になったりしながら成長していくのですね。

今、私は笑ってられるけれど、自分の息子たちがその時期に直面していたときはけっこうドキっとしたりオロオロしたりしていました。

子どもは親に100パーセント気をつかっているのに、大人は自分の問題や社会的な立場などで、子どもをコントロールしようとしたりいろんな駆け引きをしながら育ててしまいます。

もう少しあのころの自分に落ち着きがあれば・・・・。残念だけど悔しいけれどそうやって子育てというのはくりかえされていくのかもしれません。
人生を確認するためには過去をふりかえらなければならないけれど、なにかひとつでも気づいたら、もう前も向いていくしかありません。

いろんなことを思い返すこの時期は写真の整理も始めています。今日は絵の作品をいくつかピックアップしてみました。
色彩がどれも子どもたちの気持ちを表していてすてきです。


4年生女子、パステル画、色がきれいです。


2年生女子、いろんなモチーフの塗り絵です。


2年生女子、「秋の光」というタイトルです。


2年生男子、クレヨンのひっかき絵ですが、上に塗ったのはアクリル絵の具です。透明感が出ました。


すごく久しぶりに来てくれた3年生女子。サンタが可愛い。

  これは私が折り紙でつくりました。
毎年なにか一つクリスマスのものを
作りたくなります。