色彩は「もう一つの心の言葉」です。 色は私たちの感情や記憶と深くむすびつきながら日々を豊かに彩り、心身に様々な作用を及ぼしています。色を使った表現を通して心を元気にしたり自分らしさを育てたりするアートセラピーを社会に活かしていきたいと思っています。

楽しいのたくさんできた!造形のワークショップ開催!

5月16日(土)三鷹市美術ギャラリーにて鑑賞と造形のワークショップ「色をとおして作品と対話しよう」を開催しました。

2008年に始まり、今回5回目となる三鷹在住アーティストの皆さんの展覧会「三鷹アーティスツネットワーク展」。
参加した子どもたちには、会場の中から自分の好きな作品をひとつ選び、そこから感じることや想像することなど、自分なりに自由に平面や立体に表現してもらいました。

今回は17名もの子どもたちと3名の大人の方のお申し込みがありました。

前回のおよそ2倍の参加人数です。
それなりに、気合いをいれて素材もたくさん用意して迎えましたが、それよりなにより今回は小さな子がとても多くて、半数が5歳~1年生。

高学年や中学生の参加もあった前回までとはずいぶん雰囲気もちがいます。

少し難しいかなとも思ったけれど、小さい子は小さい子なりにいろんなことを感じて楽しんでくれて、かわいいブレスレッドやお花など楽しそうに作っていました。
3年生、4年生はデザイン性の高い絵や、画面としては暗いけれど深いテーマの絵も選んでいて、それぞれに内面世界を持っていることに感心しました。







とにかく、出来あがってみんなで発表会するときも大人数でぞろぞろワイワイ移動。なんだかエネルギッシュで面白かったです。
6歳くらいの女の子に「楽しかったあー」と言われてほんとにほっとしてます。
参加してくれたこどもたち、一緒に作ったり励ましたりしてくれたお母さんたち、本当にありがとうございました。


今回はこのイベントだけでなく、三鷹アートコミュニケーションズの皆さんによる大人のための鑑賞のイベントも行われています。

私も前日に参加させてもらいましたが、一つの絵を数人で、感じたことを自由に語りあいながらじっくり味わというのは初めてでした。
そうして、自分の気持がしだいに深められ他の人のことばを聞いてイメージがまた広がっていくのは新しい体験でした。

美術館という場所でのこうした試みは、アートと子どもたち、アーティストと市民の人たちを繋いでいく可能性を秘めているのですね。

アートというのは作者のものであると同時に、そこに掲げられた時から私たち見る側のものでもあります。
だから子どもも大人も自由に感じていいし、「いつでも会いに行こう」というくらいもっと身近なものであっていいと思うのです。

なかなか自宅アトリエからでる機会のない私にとっても、外に出て表現し、いろんなことを感じる充実した時間でした。
この機会をくださった皆さん、協力してくれた仲間に心から感謝します。