色彩は「もう一つの心の言葉」です。 色は私たちの感情や記憶と深くむすびつきながら日々を豊かに彩り、心身に様々な作用を及ぼしています。色を使った表現を通して心を元気にしたり自分らしさを育てたりするアートセラピーを社会に活かしていきたいと思っています。

アートセラピーワークショップ・大人のための「ぬり絵」塾 開きます

今年最初のワークショップを開きます。

昨年に引き続き、「ぬり絵」を使ったアートセラピーワークショップです。

たくさんの絵柄の中からお好きな一枚をえらび、自分の好きな色を使って自由に塗っていただきます。

ぬり絵の種類ははさまざまです。

親しみやすい花束や風景、喜びや怒りなどの感情をテーマにしたもの、人間関係や自己の内面を見つめるもの、ちょっと瞑想にひたれるようなゆったりしたもの・・・。
大人のための「セラピーぬり絵」、来て見て試してぜひ味わってください!

上手に塗ることではなく、色に親しみ心をほぐすことを大切にしていますので、リラクゼーションを促したり、心の幅を広げたりさまざまな効果が期待できます。

またその形や色には、無意識が導いてくれる心理的意味がありますので、描いたぬり絵を見ながらご自分へのメッセージを受けとめていくのも楽しいものです。

毎日を健やかにすごすために、ちょっと日常を離れて「心の時間」をご一緒しませんか。

お時間ご興味のある方はどうぞお気軽にご参加ください。


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アートセラピーワークショップ・色に親しみ心をほぐす
大人のための「ぬり絵」塾 パート2

3月16日(日)      ・午前10時半~  ・午後1時半~ (各回2時間)

参加費:2000円
定員:各回6名
会場:三鷹市芸術文化センター、第3創作室

お問合せ、お申し込み
アトリエ・コスモス 片倉洋子       0422-34-3448
color-@s7.dion.ne.jp

  


  • 女の子、男の子

    折り紙のお雛様を作ってみました。



    これは体と着物を別々の紙で折って組み合わせたもので、やや難しかったのですが、なかなか姿の美しいお雛様になったと思います。
    (夫の治療院の玄関に飾らせてもらいます)
    折るという作業もそうですが、女の子の幸せを願う「桃の節句」というのは気持がほっとなごみます。


    私は女の子を育てた経験がないので雛祭りなどにも縁がなく、男子ふたりの子育てはいつの間にか体力勝負のうちに終わってしまったと言う感じです。
    アトリエで子どもたちと接していると、突然これまでの子育てや自分の子ども時代が記憶のスクリーンによみがえることがあります。
    成人した息子たちに何を今さらという感じですが、もう少し親として丁寧な時間の作り方や接し方ができなかったのか思うこともしばしばなのです。


    男の子と言うのは母親にとっては「異性」なので、愛しいなかにも違和感があるというか、もともとどこか距離があるように思います。
    息子たちにも、小さな事故や事件はたくさんあったけど、とにかく自分で生きていける力をつけてほしいと思うだけで、あまり何かを細かく言うこともありませんでした。
    まあ、目の前の仕事や家族の問題でせいいっぱいだったというのが正直なところなのですが。

    もしこれが女の子だったら、例えば女性として同じ轍は踏ませたくないと思ったり、自分のできなかったことを託そうとしたり、同性のそしりとでもいうか近さゆえの厳しい視線をお互いに持ったりしたかもしれません。我が事として考える距離感がもっと近かったのではないかと思います。

    だからアトリエに通ってくれる小さな女の子たちや、そのお母さんたちに接するのは、私にとってはいろんな発見があります。
    小さな彼女たちを通してさまざまな感情を味わいながら、自分自身の子ども時代を追体験したり、お母さんたちの気持を想像したりしています。

    もちろん同性として純粋にエールを送りたい気持もあります。
    そう、女の子頑張れ~!!です。

    人生まだ数年という子どもたち。
    この子どもたちが大人になったとき、この国の方向性はいったいどうなっているのでしょう。
    みんな少しでも生きやすい場所であってほしいけど、そのために何ができるのか考えながら生きていかねば。
    少しでもなにかできれば、と思っています。





    昨日、雪の積もった自宅前道路。都知事選の投票にいきました。  


  • 青い色、青い作品

    前回のブログの青い作品紹介後、なぜか高学年の子どもたち中心に青い色の作品が続いています

    私の「青」の気分がどこか伝わってしまってるのでしょうか。

    相手があるだけに、アトリエでは常に自分の体調や気分を意識させられます。

    もちろんそれは仕事上の自己管理やコントロールの問題としてですが、そうではなくここ最近のように、なんとなく無意識の気分がその場を作り、作品にも影響を与えているのかなと思うことがあります。


    仲間のやっているアトリエやいろいろなイベントなどを訪ねると、ビックリするくらい子どもたちの「画風」「作風」というのを感じることがあります。
    何をどう提供するのかという条件や、主宰する側の意識や持ち味のようなものが影響し、作品の色や形に現れてくるのですね。

    表現活動にはそんなまざまな条件があるわけですが、では私のアトリエはどうなのかな、とちょっと考えてみました。

    まずプラスのところとしては いろいろな画材や素材や表現に対応し自由な表現を大切にしているところでしょうか。
    とにかく、何を描いても作ってもいいよ、という姿勢。
    (たまに親御さんにないしょの「秘密にしてね、親に見せないで」という作品もありますが、それだって成長過程には大事な自立の一歩)

    マイナスがあるとすればダイナミズムやエネルギッシュな表現にやや欠けるかなあ・・・。
    まず私自身が絵を描くときに、ものすごく強い個性の持ち主ではありません。まあ、どちらかというと大人しいほう・・・。

    それに加えて、毎回自宅リビングを養生してのアトリエなので、あんまり大胆な色水遊びや大きな段ボールハウスなどの作品はたいへんです。
    始まってしまえば仕方がないけど、片づけなど後のことを考えるとつい引いてしまう・・・。(人間が小さい!)

    それに、階下の一階は夫が営む東洋医学の治療院。
    多少騒いでも足音や声はそれほど響かない丈夫なコンクリートづくりですが、くぎや金槌を使う木工作などは、硬~い音カンカ~ンと響いてしまうので、さすがにこれは無理。
    この音に関しては、コンクリートって本当に石の塊だと思いました。
    音が硬い!
    しかも夏は焼け石のごとし、で暑い。

    同じ三鷹市内のあるアトリエにお邪魔したとき、専用の創作室の外にデッキがつくってあって、そこで子どもたちが金槌片手になにやら作っていました。
    うらやましいなあと思ったものです。

    ないものを数えても仕方がないので、とにかく、あるもの総動員してやって、それで最大限楽しむしかない。
    お互いの見えない何かを感じながら、その中で何かが開放されたり熟成したり。
    時には青の気分が浮遊したり

    五感を使って自分で確かめ、考え、表現したことだけが、本当の意味で経験になって自分を育てることができるのです。
    これは何も子どもに限らず大人の私たちもそうではないでしょうか。
    色彩というツールはきっとそのことに役立ちます。

    とにかく子どもたちのエネルギーはスゴイので、自身の体調管理だけは気をつけねばと思ってます。



    その後の青い作品紹介します。

    6年生女子、キャンバスにアクリル絵の具。この広さ、青さ。遠くを見つめることは、しばしば深く何かを感じることにつながります。



    こちらも6年生女子。写真を見て風景を描きました。素直なタッチです。




    一年生男子くん。野球ボール大の粘土のオブジェ。なんとなくこうなったみたいな無邪気な感じがいい。