色彩は「もう一つの心の言葉」です。 色は私たちの感情や記憶と深くむすびつきながら日々を豊かに彩り、心身に様々な作用を及ぼしています。色を使った表現を通して心を元気にしたり自分らしさを育てたりするアートセラピーを社会に活かしていきたいと思っています。

立ち止まって、青い空

新年のごあいさつというには時間がたちすぎてしまいました。
1月、アトリエも始動、自分自身の勉強やボランティア、ワークショップの準備なども始まり2014が動き出しました。
今年もどうぞよろしくお願いします。

久しぶりのブログ更新ですが、この年末年始にかけては、なぜか、吸い込まれそうな東京の青い空をよくながめていました。
(実家のある富山は大雪だというのに、東京は晴れた日が多いのです)

これまでの活動を振り返りちょっと立ち止まって考えてみる、そんな時間が必要だったように思います。
アトリエを開いて8年。
組織に属さず1人で何かを運営するというのは、気楽な半面とても孤独に感じる時があります。
そんな孤独感や内向きの時間の中で、静けさを湛え、勇気や安心感をも感じさせる空の青にことさら惹かれていました。


昨年一年はアトリエにとってもちょっとした異変がありました。
5年生、6年生という高学年の子どもたちが3人も新たに参加してくれたのです。

これまでは、4歳から低学年くらいでスタートした子どもたちが、そのままずっとアトリエに通ってくれるというのがほとんどでした。

親御さんたちに連れられてくる小さな子どもたちと違って、5、6年生ともなると自分の意志がはっきりしています。
きっかけはいろいろですが、「え~っ、こんなところがあったなんて、知らなかった」「もっと早くはいりたかった」なんていうのを聞くと、嬉しさと同時に、私自身こういう年齢の思春期の人たちに向けてアプローチする気持がほとんどなかったことに気づかされ、なにか大きな忘れ物をしていたような気持になりました。

“所詮、ちいさな子どもの習い事”という意識が自分の中にもなかったか。
自分で自分を育てるというアートの力を本当に多くの人に伝えたいという気持に陰りや慣れがなかったか。
あらためて考えていました。
孤独だからこそ責任もあるけれど自由です。だからこそ自分で考えたことを実践できるし失敗もできる。

これまで経験化してきたことを活かしながら、やはり常に新しいところへと動いていきたいと思っています。

アトリエでの5年生、6年生との時間は短いかもしれません。(どうしても中学生になるときに一区切りというのが多いので)
だからこそ彼ら彼女らがしっかり自分を育てられるような創造的で楽しい時間にしていきたいと思います。





青い作品、いくつか紹介します。

5年生男子。貼り子の貯金箱。新聞などで形をつくって和紙を重ね張りし、中を抜いて・・・ととても手がかかっています。





6年生女子。トランスパレントという半透明の折り紙でつくりました。窓などにはって光を楽しみます。





5年生女子。午年にちなんで、空を駆ける白い馬をアクリル絵の具で。