色彩は「もう一つの心の言葉」です。 色は私たちの感情や記憶と深くむすびつきながら日々を豊かに彩り、心身に様々な作用を及ぼしています。色を使った表現を通して心を元気にしたり自分らしさを育てたりするアートセラピーを社会に活かしていきたいと思っています。

大人の塗り絵塾開きました

28日(木)午前10時半から、3人の方の参加を得て「ちょっと変わった・・・大人の塗り絵塾」を開きました。会場はいつもの三鷹市市民協働センターの小会議室です。

塗り絵というといわゆるお手本通りにきれいに塗っていくというイメージですが、ここはアートセラピー、セラピー塗り絵なので絵柄が個性的です。

せっかく色を使うのだから、できるだけ自由に、そして色を味わって自分の気持を大事にするような時間にしたいのです。

まずは好きな色や苦手な色を出してもらうウォーミングアップの後、
12柄ある塗り絵のなかから好きな1点を選び、ゆっくり塗っていただきました。

だれもが知っているように、塗り絵というのはすでに何がしかのテーマをもった線画が描いてあります。ですから、そのぬり絵のテーマが描き手に語りかけてくるところがあって、絵柄と対話しながら製作していくおもしろさがあります。

あらかじめデザインが決まっていても、なぜその絵柄をえらんだのかというところにも、その時々の心があり、不思議に自分の気持を込めることができたり、逆に思わぬことに気づいたりとなかなか深いのです。

今日は60代の方と若い30前後の方二人、みなさん色や優しいタッチが、どことなく共通していてなごやかな雰囲気がありました。それからどの方も丁寧にきちんと塗るところに真面目な人柄が感じられます。

塗り絵のワークのあとは、来年に思いを馳せ、2014年を漢字ひと文字で表現するワークをしました。これは気軽に楽しめるので私は好きなのですが、漢字と言うイメージ豊かな文字をもつ日本語はいいなと思います。








青が好きだと言う60代の女性の方。

明るい色でまとめ調和が感じられます。仕事も家庭もしっかりやってこられたのではないでしょうか。
花びらもちょっとニュアンスをつけられていて丁寧さを感じます。
そのなかでも中央の濃いオレンジと、花を束ねる紫のリボンに主張が見えます。


「来年の漢字」の方はより色数が増えて感情的な広がりを感じます。
好きなように色を使っていいというのが新鮮だったと感想を話してくださいました。


















ちいさなお子さんがいるというお母さん。大きな木をイメージ。

木はアトリエの子どもたちも時々描きますが、自己実現や成長のシンボルのようなところがあって、自分の立ち姿が投影される絵柄です。
こまかく描きこんだ色とりどりの葉はこれからご自分がやってみたいということへの欲求や意欲が感じられます。
「来年の漢字」の方は、むしろシンプルになり、豊かな時間がもてるような準備をしていきたいという思いだそうです。









こちらは鳥の絵。

額のようなフレームが枠のように感じられ、バックを全部暗い夜空にしました、とのこと。
でも鳥はしっかりと描かれ自由に飛んでいく強さを秘めています。今は自分を休ませ、守る時なのかもしれません。
そんな風に見ていたら額縁のような枠がカメラのフレームのように見えてきて、誰かにみまもられているような気持になったといいます。

漢字ひと文字はまさに飛躍跳躍の「跳」が遊び心もたっぷりに楽しく描かれました。





三人のみなさん、ご参加くださって本当にありがとうございました。


来年のひと文字私はどうしようかな?
年内には描いてみたいと思います。  


  • Posted by turu at 09:26Comments(3)アートセラピー

    「みたか わの縁日」に出展しました

    16日、17日に協働センターで開催された「みたか わの縁日」に出展しました。


    年に一度、三鷹で活動している市民グループやNPOが集い交流する2日間の催しです。
    今年は80余りの団体の展示の他、25組の活動紹介のスピーチがありました。

    また各団体が日ごろの成果を発表する演奏やチアダンスあり、絵本の読み聞かせや江戸小話ありで、楽しくもりだくさんの内容です。
    二日目最後のイベント「朗読劇 Dokkoi!ドーナツ島のお猫たち」には感動!
    時代を反映した内容とともに、市民レベルでの個々の人の熱意や底力を感じました。

    私も今回で4回目の出展です。


    いろいろお世話になった方や、交流のあるかたたちとお話できましたが、今年はなんとなく一般の入場者の人が少ないなあと感じました。

    各ブースの展示も、昨年はそれぞれのグループの人たちがが会場にいてワイワイ交流していましたが、なんとなくそれも少ない。

    それにしてもあまりにも快晴の秋晴れ。
    やはり三鷹で集うより行楽に出かける人が多かったのかも。
    飲食のお店(焼きそばやパンなど)も少なかったのも一因かなあ、という声も。(準備が大変です)


    この市民の手作りの、手間ひまのかかるイベントも今年で12回目です。

    私がお世話になった”先輩”たちも、長い時間や経験の中で、活動の幅、位相が自然に変わってきています。
    年々参加者が増える一方で、このイベントにどこまで時間をかけられるのか、というのは私のような個人でさえ考えるところです。

    三鷹には、さまざまな活動をしている人たちがこんなにいるのだというエネルギーを受け取りつつ、いろんな変化を感じた2日間でした。

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    <お知らせ>アトリエ・コスモスアートセラピーワークショップ

    右脳と心に元気を!ちょっと変わった・・・大人のための「ぬり絵」塾

    親しみやすい絵柄から個性的なものまで、さまざまな「ぬり絵」をご用意しています。ちょっとゆっくり「心の時間」をご一緒しませんか。

    11月28日(木)
    ・午前10時半~
    ・午後1時半~ 
    (いずれも約2時間)
    参加費:2000円(お茶と小さなお菓子つき)
    会場:三鷹市市民協働センター

    お申し込み・お問合せ
    アトリエ・コスモス 片倉洋子
    0422-34-3448       color-y@s7.dion.ne.jp


      


  • ぬり絵塾を開きます

    11月28日(木)、三鷹市市民協働センターにて、ちょっと変わった・・・大人のための「ぬり絵」塾を開きます。

    右脳を活性化し、感情を豊かにすると言われている大人のぬり絵ですが、いわゆるお手本などにそって丁寧に仕上げるというのではありません。
    好きな絵柄を選んで、色もタッチも自由に塗っていく、いわばセラピーぬり絵です。

    ですから絵柄も親しみやすい風景や花束などはもちろん、ちょっと変わった抽象的なものや、人生のワンシーンや心模様を引き出してくれるようなものまで、たくさんの種類をご用意しています。

    まっ白い画用紙に表現するのは抵抗のある方でも、最初から絵柄やテーマのある塗り絵なら気軽に親しんでいただけるのではないでしょうか。

    なぜその絵柄に心ひかれたのか?なぜこの配色が心地よいのか、そんなことを色彩の持つ「心理的意味」から読み解くのも楽しいものです。
    もしかしたら、これまで気づかなかった新たな自分と出会えるかもしれません。

    色を塗って心をほぐし、人生や日常に思いを馳せる・・・そんな「大人の時間」「心の時間」をご一緒できたらと思っています。

    平日ですが、お時間ご興味ある方は、ぜひお気軽にご参加ください。

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    アトリエ・コスモスアートセラピーワークショップ

    右脳と心に元気を!ちょっと変わった・・・大人のための「ぬり絵」塾

    親しみやすい絵柄から個性的なものまで、さまざまな「ぬり絵」をご用意しています。ちょっとゆっくり「心の時間」をご一緒しませんか。

    11月28日(木)
    ・午前10時半~
    ・午後1時半~ 
    (いずれも約2時間)
    参加費:2000円(お茶と小さなお菓子つき)
    会場:三鷹市市民協働センター

    お申し込み・お問合せ
    アトリエ・コスモス 片倉洋子
    0422-34-3448       color-y@s7.dion.ne.jp
      


  • 芸術の秋、ひとりの時間

    3日、4日はひとりの時間を満喫しました。

    3日、青山の色彩学校で久しぶりの講座受講。
    この日はアートセラピーで用いられる「ぬり絵」のモチーフや色からさまざまなメッセージを読み解くという内容。
    色彩学校主宰、色彩心理研究家の末永蒼生氏のレクチャーからも、今を生きるとはどういうことか、いろいろな角度から自己考察を促されました。
    充実の午後をすごし、同じ講座に参加していた仲間の1人Nさんと久しぶりに夕食を共にしました。
    その後は家に帰らず、そのまま茨城県の水戸へ。


    水戸で一泊して翌朝、おとなりの同県ひたちなか市で開かれている友人の絵画展(個展)を訪ねました。
    彼女は水戸で絵画教室やアートセラピーの活動(あとりえ・ずーむ)を長く続けている人。
    同世代だけど私にとっては大先輩です。

    「虹の絵画展」と題するだけあって、森の中にかがやく木漏れ日や水の流れ、風のそよぎを感じさせる美しい水彩やアクリル画が30点あまり。
    彼女の教室の生徒さんやご家族もたくさん見えていて、とても盛況でした。
    いいなあ、画廊全体に流れる雰囲気がやさしくて。
    彼女にあうことはもちろん、ちょっと遠出した楽しさもあって私もゆっくりさせてもらいました。


    後姿がご本人。

    画廊を後にして午後は上野へ。
    前から観たかった「ターナー展」を東京都美術館で鑑賞しました。
    連休中なので上野も「ターナー展」も人でいっぱい。
    でもしっかり観ましたよ。わずかな色相や明度の変化で壮大な風景を描いたターナー。
    その光と空気の表現に圧倒されました。

    とにかく仕事や暮らしをはなれて、久しぶりにひとりの時間をすごしました。
    しばしリフレッシュ。気持も新たになる気がします。

    今日からまたアトリエ、講座の準備、家事その他もろもろ。
    いつもよりちょっと丁寧な気持になっています。  


  • Posted by turu at 14:47Comments(2)出かけました