色彩は「もう一つの心の言葉」です。 色は私たちの感情や記憶と深くむすびつきながら日々を豊かに彩り、心身に様々な作用を及ぼしています。色を使った表現を通して心を元気にしたり自分らしさを育てたりするアートセラピーを社会に活かしていきたいと思っています。

ああ、怒ってばっかり夏休みのアトリエ

夏休みのアトリエも昨日で終了です。

普段と違うのはいわゆる『夏休みの宿題』のお手伝いもしますよ、ということ。
でも実はこれがとてもたいへんなのです。

通常はとにかく自由に作ったり描いたりするということで、
子どもたちにとっても、あくまでも内発的でとらわれない発想の中で時間がすぎていきます。

しかし「宿題・課題」というだけでお互いこれほどまで重荷とは。

とにかくせっかく持ってきてるのに、みんな、やりたがらない。
「あと5分、10分待って。そしたらやるから」とか「何時になったら好きなのしていい?」とか。
はては「先生やってよ。お願い」「下書きだけでいいからさあ、頼む!」とか。

こちらもあれこれ段取りを与えたり、技術的なことを言ったり、なんとか仕上げてもらおうと知らず知らず必死に。

それなのに、いつまでもしゃべりまくる、その辺の紙やテープをむだに丸めて遊ぶ、など普段起きないことが起き、
普段起きないいらだちが私の中にぶくぶく泡立ち・・・・。

そんな中で「ねえ、お茶ちょうだい」なんていわれたら
「そんなの家でのみなさい!」と叫び、「・・・・」と絶句させてしまったり。(ゴメンネ)

課題、期限、提出という制約に、「自由である」ということのありがたみを改めて再確認しています。

これなどまだ図工だから、笑っていられるけど他の教科だとたいへんだろうなあ。
けれども学校というところは毎日がそういう制約の中にあるのでしょうね。

もし仮に、学校に何かつきぬけるような自由な時間があれば・・・

例えば何をしてもいい「体育の時間」とか何を作っても描いても自由な「図工・美術の時間」とか。
そういう垂直のエネルギーの発露があれば、イジメのような水平方向の暴力の問題も、見えやすく解きやすくなるのではないだろうか・・・

そんなことも考えた暑ーーい夏でした。


3年生女子の作品。とにかく真っ白なギターを作りたかった。
心機一転という気分なのかな。


5年生女子。花を育てるイメージ。コメントを考えて「平和カレンダー」の絵に応募予定。


3年生男子。「人体調べ」。図工じゃなくて理科の自由研究のために作りました。紙粘土とワイヤーで。  


  • Posted by turu at 12:11Comments(2)