色彩は「もう一つの心の言葉」です。 色は私たちの感情や記憶と深くむすびつきながら日々を豊かに彩り、心身に様々な作用を及ぼしています。色を使った表現を通して心を元気にしたり自分らしさを育てたりするアートセラピーを社会に活かしていきたいと思っています。

5月アートセラピーワークショップのお知らせ

さて、4月も残り少なくなりました。
来月5月三鷹市市民協働センターで、アートセラピーワークショップを開きます。

5月20日(日)5月25日(金)の2回
時間はいずれも午後1時30分からです
これからもできるだけ毎月、季節のテーマなども取り入れながら
いろいろなワークを開いていこうと思います。

興味のあるかたは是非ご参加ください。

お問合せ、お申し込みはアトリエコスモスまで。
tel/0422-34-3448 mail/color-y@s7.dion.ne.jp


  


  • Posted by turu at 10:56Comments(0)お知らせ

    いわき市美術館「子どもの絵が語る心の記憶」展覧会



    昨日、思い立って、いわき市美術館に行ってきました。

    3.11から一年間、「東日本支援クレヨンネット」のアートセラピーの活動の中で、
    東北3県を中心とした約50か所の避難所や仮設住宅、保育園などで描かれた子どもたちの絵が、この22日まで展示されています。

    いわき市美術館は震災直後からアートセラピーを通した心のケアの実践の場を提供しており、
    今回の展示はことさらチラシやポスターなどの掲示もありませんでしたが、広いワークショップの会場で静かに行われていました。

    5月にはニューヨークでも開催予定とのこと、いずれは何か印刷物などになって手にすることも
    あるかもしれませんが、どうしても原画を見たかった。

    私自身、2月に仙台と石巻を訪ね、ボランティアに参加させてもらったということもあり、
    子どもたちの原画のもつ息づかいというか、たとえば「おっきな筆をにぎりしめてグシグシ描いたのかなあ」とか「ああ、笑ってるなあ」とかそんな直接の想像力の中で絵を見たかったのです。

    展覧会場は撮影禁止ですので作品を紹介できないのが残念ですが、ひとつひとつコメントのついた48点の絵からは震災当初の恐怖や悲しみなど悲痛な表現から、時間とともに次第に落ち着きを取り戻し、明るく元気になったりしていく様子が伝わり、子どもたち自身の本来もっている生きる力を感じることができました。

    また企画展として開催されていた「光あれ!河口龍夫----3.11以後の世界から」の様々なオブジェと「斎藤さだむ----不在の光景」はその後の一年を問い続けた作家の鋭い視線に、原子力に依存してきた社会のありようを見る者に突きつけるようで心を動かされました。

    気がつくと3時間余りもそうやって美術館ですごしていました。
    でも、ちっとも疲れていないのです。
    わたしが集中しているから?いえいえそうではなくて、本当に静かだったのです。
    平日ということもありますが、ひろい展示室のどこも私とあとひとりくらいしか鑑賞している人がいないのはこれらの展示にたいして少し寂しく複雑な気持ちでした。

    表現することや芸術には力があります。
    いわき市はちょうど今頃桜が見ごろでした。
    これから東北地方各地では復興へむけての文化的なイベントや試みもさまざまに行われると思います。
    芸術もまた、すこしでもこころの再生に役立ってほしいと思わずにはいられませんでした。  


  • Posted by turu at 17:40Comments(0)出かけました

    子どものエネルギーって凄い!

    学校が始ってまだ6日目の ぴかぴかの一年生の女の子の作品です。

    アトリエに来た時は「眠い眠い」といっていたので、「じゃあ、みんなが来るまでちょっと
    寝てていいよ」と毛布をだそうとしたら、「だめだよ。誰かに見られたら恥ずかしいじゃん」。
    そうか、失礼しました。子どもといえどもそういうところは気を使うんだね。

    そこで、まず描いたのこの絵です。

    春らしい緑の草の中に、たった一輪の花
    小学校という新しい世界にたたずむ緊張や孤独がどことなく漂っています。
    B4画用紙を3枚つなげ、画材は発色のよい、蜜蝋のクレヨンです。

    それから次がこのかわいいカード。

    これの何がすごいかというと、左上に押されたスタンプです。それぞれ雲と花がデザインされています。
    最近、本もたくさん出ている消しゴムはんこの作品。
    実はすごく時間がかかっています。わずか、6才の子どもが掘るにはそうとうむずかしいからです。
    さっき、「眠い!」といってた彼女とは別人のように、集中。
    安全のため、掘りやすい専用のナイフをつかっているのですが、それでも刃物をもつのは緊張します。
    持たせた私のほうも「怪我しないでね」と緊張の時間。


    疲れていても、描いたり作ったりはやはりどこか再生のエネルギーをもたらしてくれるのかもしれません。
    それにしても子どものエネルギーってほんとうに凄い。  


  • 桜を見に行きました

    午前中、今しか行けない、と桜を見にいきました。
    自転車で、桜で有名なICU(国際基督教大学)へ行くと、今年は遅かった桜も満開。
    あの見事な圧倒的な桜のアーチが迎えてくれました。

    桜見物の人波がゆっくりと進む中を、私も自転車を押して歩きました。

    春は花もそれぞれの短い開花期を駆け抜けていきます。
    だから、自分のあわただしさに流されてうっかりしていると、
    「あれ、今年は桜の木の下を歩かなかった」と、なにかとてつもなく残念なことを
    した気持になります。
    それだけ日本人の文化の中には桜のもつ色と季節が染み込んでいるのでしょう。


    淡くはかないピンク色には開放感や幸せへの希求、安らぎなどが感じられます。
    この時期に新年度という節目を迎える日本では、その淡いピンクを仰ぎ見ながら、自分の小さな決意や意志を密かに確認したりする人も多いのではないでしょうか。
    そういう意味では特別なピンク色だと思います。

    今年はプチ花見ができてよかった。


    野蒜と西洋たんぽぽも暖かい。


    こちらは帰り道で遭遇したアート。なぜか嬉しい気持になりました。
      


  • Posted by turu at 16:49Comments(0)出かけました

    新学期スタート!

    さて、子どもたちは4月新学期がスタートしました。
    アトリエに来た子どもたちも、学校ではクラス替えがあったり新しい先生になったり
    期待と不安の中にいるようです。

    私たちは何度も何度もそんな経験をして大人になったのだよねえ、と
    自分のことを思い出します。

    とりあえず新学期が来るということ、それは小さなリセットができるという意味では
    救いでもありました。ネガティブな意味でもポジティブな意味でも。

    とにかく春、元気でいきましょう。

    春休みは宿題もなく退屈していたという子が多いです。
    そのせいか春休み明けの作品は、大きさも色もエネルギーを発散するかのような
    開放感が感じられます。
       
    5年生、女の子の作品。折り紙の鶴が集う村。奥のほうにブランコやテント、大人や子供が
    楽しむテーマパークのようなイメージ。

       
       
    同じ子の作品。こちらは「吹き流し」の技法とデザインテープを使った春らしい作品。