色彩は「もう一つの心の言葉」です。 色は私たちの感情や記憶と深くむすびつきながら日々を豊かに彩り、心身に様々な作用を及ぼしています。色を使った表現を通して心を元気にしたり自分らしさを育てたりするアートセラピーを社会に活かしていきたいと思っています。

毛糸の作品で心もほっこり

アトリエの、3年生の女の子の作品を紹介します。
この日は何をしようかと、さんざん考えて迷って、でも決められなくて・・・というスタート。

そんな時は単純作業的なものがおすすめです。
同じことの繰り返しというのが、心に作用すると不思議と落ち着き、集中力がでてくると言われています。
例えば細かいタイル状のものを作って貼るとか、ひたすらビーズをつなぐとかです。
もちろんやってて楽しくなければ逆効果ですが。

そこで、段ボールに毛糸をぐるぐる巻いて、それを縦糸にして横糸を通すという「簡単織り」をやってみました。

縦糸は淵をちょっと高く貼り足した段ボールにぐるぐる1センチ間隔で巻きつけ裏でセロテープでとめるだけ。
あとは好きな色の毛糸を互い違いにとおしていくだけです。通しやすいよう毛糸の先はヘアピンにとおします。

      
30分経過。
だいぶ楽しくなってきました。

      
ここまでで約一時間。
「時間まだある?」
「あるある、心配しないでゆっくりやって」


段ボールから切りはなして糸端を結び、ふたつに折って毛糸で巻きとめてかわいい袋のできあがり。
      

2時間しっかり集中。ちょっと疲れた様子だけど「すごく楽しかった」の声が聞けてよかった。
暖色があたたかさを伝える、冬にぴったりの作品です。