色彩は「もう一つの心の言葉」です。 色は私たちの感情や記憶と深くむすびつきながら日々を豊かに彩り、心身に様々な作用を及ぼしています。色を使った表現を通して心を元気にしたり自分らしさを育てたりするアートセラピーを社会に活かしていきたいと思っています。

画材もテーマも自由。「大人のアトリエ」開いてます!

春の気配を感じる陽ざしになりました。道のそこここに春の野の花が咲き始めています。

昨年2月から始めた、三鷹市中原の『元気ひろばおれんじ』での「大人のアトリエ」も3名の方の参加を得て、なんとか続けていけそうな見通しがたってきました。

もともと2、3人と参加者も少なく、いろんな事情もあり、一時は続けることが難しいかなとも思いました。
杏林大学病院のちかくで、畑も点在する静かな住宅地です。最寄りの駅からはやや遠い印象、華やかな場所ではないけれど、元気なシニアの方対象に、好きな画材やテーマで自由に創作を楽しめたら、という思いで始めました。

もちろん会場を主催する㈱AZUMAさんが声をかけてくださったこと、インフォメーションでも協力くださったのことが、一歩踏み出すきっかけでした。

でもじっとしていないで自分でも広報しなければと、今年になってから2800部のカラーチラシをつくり、『元気ひろばおれんじ』のイベントカレンダーと一緒にポスティングしてもらいました。また調布を中心に発行している地域誌「武蔵野くろすとーく」にも紹介記事を載せていただくことができました。
それらを見たという方から問合せがあり、ようやく3名のメンバーで再スタートすることができました。やっぱり自分で動いて思いを伝えていくことの大事さをあらためて感じています。

子どものアトリエ同様、水彩でもパステルでも「これがやりたい」「やってみたかった」をお手伝いしていきたいと思います。
描くことはいきること、創ることはそだつこと。いくつになっても始められるのではないでしょうか。
楽しく気持ちのいい時間にしていけたらと思っています。興味のあるかたはぜひ一度のぞいてみてください。




アトリエコスモス主催「大人のアトリエ」
毎月第3金曜日(変更あり) 13:00~14:30

場所:『元気ひろばおれんじ』 三鷹市中原3-1-65 0422-76-5940



芽吹き、花咲く春は嬉しいけれど、なんとなく気忙しい感じのする年度末です。
終わらせねばならないこと、始まりに備えなければならないことが同時にやってきます。
アトリエでもようやく今年度の子どもたちの作品写真をアルバムに整理し、保護者の皆さんにお渡しする準備ができました。
2、3月は問合せや見学もいくつかあります。よい春休み、よい4月が迎えられることを願っています。



  


  • Posted by turu at 15:23Comments(2)アートセラピー

    大人のぬり絵ワークを開きます

    お知らせがすっかり遅くなってしまいました。
    もうすぐなのですが、この4日、オーガニックカフェ「はちのこいこっと」でぬり絵のワークショップをします。(場所やアクセスはリンクのFBで)

    午後2時~6時のあいだの都合のいい60分~90分くらい、いっとき日常を離れて気持ちのままに色をぬってみてはいかがでしょう。
    ちょっと個性的な絵柄のぬり絵をご用意しています。

    ぬり絵は色を使うだけで、リラックス効果がありますし、色に導かれて心が動くことで新しいイメージもわいてきます。
    普段気がつかない自分を発見できるかも。

    お時間ある方はぜひお気軽に!





      


  • 高齢者のみなさんとワーク

    一月、東京にも雪が降り、冷たい空気がピンと張りつめています。
    今年も無事アトリエがはじまり、子どもたちもみんな休まず顔を見せてくれ、良いスタートとなりました。

    今週は立て続けに高齢者のかたとのワークがつづきました。

    日曜日に練馬の老人ホームで干支のお猿さんを紙粘土でつくりました。

    扱いやすいよう卵型の発泡スチロールを芯に入れてます。

    皆さん認知症があり、一斉に説明したり進行したりが難しいので、ひとりひとりに話しかけて様子をうかがいながら一緒に作ります。
    紙粘土の感触を楽しむ方もいれば、あまり好まないのか触ろうとしない方もいます。まずは食べてみなければ、と口に運びそうになる方も。

    どんなご様子なのか注意深くよりそいながら、関心を持ってもらうよう話しかけます。
    根気よく話しかけていると「楽しい感じ」「楽な感じで手は上に」とか「子供みたいに足を投げ出すのがいい」とか言葉にしてくれるので、それをとりいれながらお手伝いします。

    皆さん楽しそうにしてくれますが、やりとりとしてはどこか心もとない感じです。
    ですから、終了後にスタッフの方からひとりひとりの表情の変化や意欲を聞いたり、「ご家族が喜ぶね」と言われたりするのが励みです。

    火曜日は三鷹市内の施設で、デイケアのみなさんと紙粘土のお面作り
    私は友人のアシスタントとして入りました。
    紙粘土や布をつかって節分の鬼を表現。なかなか手間のかかる迫力ある造形です。(写真を取るの忘れた。残念)

    デイケアの皆さんは手もよく動くしとてもお元気。車椅子の方もいるけれど、帰る家もあり、お風呂やレクリエーションを楽しむために来ているのでみなさん積極的です。
    最後にみんなの作品を鑑賞するのも、笑顔で、楽しい時間です。

    水曜日は民間の㈱AZUMAさんの運営する「元気ひろば おれんじ」で塗り絵をつかったワークショップ。
    60代、70代中心のお元気なシニアのかた10名が集まってくださいました。
    自分でチラシやコミュニティセンターのお知らせなどを見て申し込んでくださっているので、みんな超元気。
    積極的で、子どものころ以来何十年ぶりという人も好きな塗り絵を塗ってくれて、自然におしゃべりが始まり、熱気であふれていました。




    これからシニアの方たちとワークをすることも増えそうです。
    皆さんの積み重ねた人生の「今」を共に楽しめるようなワークを考えたいと思います。

    私がブログを習った「初めの一歩塾・三鷹ブログ村」堀池喜一郎氏は70代半ばの方。
    高齢者を好齢者と呼び、その力を地域に活かして発信していくためのさまざまな活動をされています。

    自分にとって現役っていつまででしょう。
    いまのところはまだ想像するに遠いけど、少しずつ視野にはいってくる世代でもあります。


    そして認知症の方たちのことは本当に勉強不足。(ーー;)
    認知症のかたの心と体のことももう少し知らなければ、と本を買ったところです。  


  • Posted by turu at 17:21Comments(2)アートセラピー

    塗り絵セラピーとお茶っこ:宮城県登米市、仮設住宅

    先週4日(木)、5日(金)の二日間、宮城県登米市にある3か所の仮設住宅「塗り絵を中心としたアートセラピーとお茶っこ」があり、お手伝いしてきました。

    コーディネートは、仮設住宅のさまざまな行事の企画・支援を行う宮城のNPO「コミュニケーション・タイム」の大田さん、
    そして主催は仙台在住のアートセラピストで私の友人でもある「アトリエ・アイアム」の佐藤和枝さんです。
    佐藤さんは、震災後、子どもたちや仮設にすむ大人の方、そしてその支援員の人たちを対象にしたアートセラピーの活動を地道に行ってきました。

    今回は佐藤さんの呼びかけもあり、私もぜひにとお願いして参加させてもらいました。

    朝9時仙台に。そこから佐藤さんの車で現地へ。(約2時間半)
    一日目は登米市南方町(ミナミカタチョウ)の仮設住宅へ。ここは近くにスーパーなどもあり、比較的大きな仮設住宅でした。
    二日目は同市津山町の横山仮設住宅(戸倉地区)と入谷小学校仮設住宅(入谷地区)へ。こちらは被害の大きかった南三陸町にもちかく、そこからの被災者の方も何人か入居されているとききました。
    海までは直線距離で10キロほど、山間の小さな仮設です。

    私たちは、集会所の机の上に画材と何種類かの塗り絵をならべ、「好きな色を塗ってください」「色であそんでください」と声をかけます。
    最初はちょっとだけみなさん遠慮がちですが、塗りだすとすぐに集中し、そして少しづついろんな話も聞かせてくださいました。


    震災から4年目、健康に不安があったり、仕事や身内をなくしたり、形をかえてあらたな問題が起こるなか、その疲労やストレス、孤独はあまりにも厳しいのではないでしょうか。
    それでもみなさん、時にはわいわい笑ったりおしゃべりしたり、また私たちを気使ったりしながら、和やかに楽しそうに塗ってくださいました。

    「こういうの初めて」「何十年ぶりだわ」「やなこと忘れてられるね」
    「色を塗るのはいいねえ、ただお話聞いたり、しゃべったりするより楽しいし、罪がないねえ」

    この「罪がなくていいねえ」ということを何度も何度もくりかえす方がいて、心に沁みました。



    色を塗るだけのことですが、「罪がない」という言葉にに集約されるような、少しでも無心に無邪気になれて、自分自身を大事にする時間をすごしてもらえたなら嬉しいです。
    ただの「塗り絵」にすぎないけれど、選んだモチーフや色彩にはその人自身の人生の物語がこめられています。だから自然に気持も動きます。
    厳しい現実の前にはアートの分野はどうしても後回しになりますし、ほんのちいさなプラスかもしれませんが、もっと必要なのではないかと感じました。



    主催者の佐藤さんは、この活動の移動や休憩時に、積極的に私を被災地に案内してくれました。

    前回2012年に石巻に来た時にはいけなかった「大川小学校」もそのひとつです。
    多くの児童・教師が犠牲になりました。

    私はジャーナリストの池上正樹氏の著書「あのとき大川小学校で何が起きたのか」という本を読んでいました。
    だからなのか私の頭の中には大川小学校周辺の地理、ぼんやりとした“地図のようなもの”がありました。
    しかし、その場に立った瞬間その“地図のようなもの”は粉々になって飛び散りました。
    残された校舎以外、そこは何も、何一つない平面でした。
    慰霊のための真新しい母子像に黙とうするのがせいいっぱい。胸がつまりました。



    案内してくれる佐藤さんはとにかく休まず運転しっぱなし。ワークの準備もいろいろあるのにたいへんだったと思います。

    山の斜面はまだ荒れたままの、気仙沼線「陸前戸倉駅」のあった所、南三陸町志津川の南三陸町防災対策庁舎、南三陸さんさん商店街。
    防災対策庁舎
    南三陸さんさん商店街
    ポータルセンター


    私もいろいろなところを見ておきたいと思っていましたが、彼女も「東京から来てくれるひとにこうして被災地を案内するのも私の役目だと思っているから」と言います。


    河口や港では瓦礫も片付き、大型トラックが行き来し、重機もさかんに動いていました。
    でも同じ仮設といっても差があり、人々の心にも微妙な違いがうまれ、現実はとても厳しいことをたくさん感じました。

    東京なんかでのんきに暮らしてると本当のことはなかなか伝わらないだけに、今回の2日間もまたとてもいい時間だったと思います。
    東京オリンピックもあるけれど、まず東北がある。フクシマがあるのです。

    それを忘れないためにも、自分のできる範囲で、アートセラピーで交流したり一緒に活動したりしていきたいと思います。face01  


  • アートセラピーワークショップ、ぬり絵塾パート4開きました

    7月19日(土)、大人のための「ぬり絵」塾 パート4を開きました。

    協働センターを会場に午前午後あわせて5名の方が参加してくださいました。

    今回のテーマはコミュニケーションについてです。

    一年のうちで最も日の長い6月から7月にかけては、花もたくさん咲き緑もいっそう美しく感じられる季節です。

    それだけに私たちも内的なエネルギーが活性化し、無意識のうちに活動的になってきます。

    たとえば自分自身が変化を求めたり活動的になったりするだけでなく、思わぬ人の近況が届いて心を動かされたり、
    普段あまり気にならない人の行動になぜかイライラしてしまったりというちょっぴりマイナスなことも起きたりします。

    そんなこの時期、私たちにとって欠かすことのできない「コミュニケーション」をテーマにワークをしてみたいと思いました。

    まずそれぞれ小さな紙に「今日の気分」と題してハートをひとつ描き、この一ヶ月くらいのことを思い出していただきながら自己紹介。
    それから「普段の私のコミュケーション」をイメージしてぬり絵を一枚選んで塗っていただき、色彩やモチーフの意味を受け取りながらいろいろなことを語っていただきました。

    私も普段のコミュニケーションは積極的というよりどちらかというと「受け身」のほう。
    「コミュニケーションが得意です」という人に会ったことはありませんが、やはり皆さんなにかと注意していたり心を配っていたり、また壁があったりするものですよね。
    そして、もう一枚は「私にとって幸せなコミュニケーションとは」という新しいイメージで塗り絵をえらんで塗っていただきました。



    お二人のかたの絵をご紹介したいと思います。
    お一人はご夫婦で集合住宅型の老人ホームに入居して2年余りという女性の方。

    「普段のコミュニケーション」では蝶のモチーフを選ばれました。

    ひっそりと飛ぶ青い蝶は、周りには迷惑をかけず上には頭をさげ、穏やかにすごしていたいという気持だそうです。
    これまでの人生をふりかえりいろいろなことをお話くださいました。

    そして「幸せなコミュニケーションとは」という2枚目のほうは一転して赤い花びらが降り注ぐイメージです。



    「なぜこれを選んだのかわからない・・・・」と戸惑うご本人に、他の方が「これでよかったのだ!という気持ちを感じます」と発言されると、「ああ、そうです!そう言ってもらって嬉しい、心が救われます」とぱっと晴れやかな表情をされました。

    私も思わず胸があつくなりました。
    私もお話を伺いながら、この人生の大先輩の方の、きちんとした物の「見方」や「見え方」、そしてひとつひとつ丁寧に行動して乗り越えていらした凛とした強さを感じていたからです。参加者のかたのまっすぐな発言に感謝!します。

    という一色だけを選ばれた時点で、ご本人は気づかなくても、迷いのない気持の表現を可能にしているのではないでしょうか。
    この強さがあるからこそ、人生の智慧とでもいうべき静かな青を大切にできるのだなあ、と思いました。

    こちらは70代になったばかりという女性のかた。
    普段はお盆にいろんなカップを受けとめているように、まず相手の希望をきいてから自分がどうするか考えるとおっしゃいます。


    そして2枚目「幸せなコミュニケーション」は水彩を使ったやさしいタッチに中心に真っ赤な(太陽)を描き足した絵です。


    「結局は“個”があるということ。そこがしっかりあるから周りをうけとめられるのだと思う」とおっしゃっていました。
    さすが、しなやかな解放感あふれる絵です。

    毎回ほんとにいろんな発見があるのですが、今回は参加してくださった方が自由に声をかけあって話がすすむ場面がたくさんあり楽しかったです。
    私がみなさんよりかなり若くて、参加者の方が人生の達人たちなのでホントに話が濃い
    勉強になります!

    また、9月ころ、そして12月に開催予定です。
    新しいかたのご参加もお待ちしています。  


  • Posted by turu at 16:38Comments(2)アートセラピー